
善通寺市の地域資源を活かした「着地型観光創出」に向けた検討支援
善通寺市は、香川県中讃地域に位置し、香川県第2の都市である丸亀市や、「こんぴら参り」で知られる琴平町に隣接するまちです。空海の生誕地として知られ、総本山善通寺をはじめ、四国八十八ヶ所霊場第72番から第76番までの札所が点在するなど、歴史文化資源に恵まれています。

一方で、善通寺市は多くの参拝者に親しまれているものの、金刀比羅宮等を目的とした通過型観光が中心となっているほか、総本山善通寺への参拝のみで滞在が完結するケースも多く見られます。その結果、市内での滞在時間や消費額の少なさ、寺院以外の地域資源の認知不足が課題となっています。

こうした背景を踏まえ、善通寺市では今後3年間で着地型観光の造成を目指しています。今年度はその基盤づくりとして、観光の実態把握を目的とした基礎調査を実施しました。日本人および欧米豪、台湾、香港の旅行者を対象としたWEB調査や定点ヒアリング、ならびに観光協会や旅行事業者等へのヒアリングを通じて、来訪者の属性・志向・関心事、来訪回数、来訪前後の動線、満足度や課題などを整理し、狙うべきペルソナの設定と、その獲得に向けた施策の方向性を明確化しました。
さらに、商工会や寺院関係者、地域おこし協力隊など、地域づくりに関わる多様な主体とともにワークショップを開催し、地域の魅力や課題についての議論を深めました。
今後は、これらの成果をもとに、観光人材の育成や善通寺市ならではの資源を活かした持続的な観光振興に向けた取り組みが期待されます。
